キャンピングカーレンタルならエルモンテRV
千葉県 ひげ@成田/60代
利用キャンピングカー:C28 利用期間:2016年6月12日~19日 利用開始地/返却地:ロサンゼルス~ロサンゼルス
長年の夢であったキャンピングカーでのアメリカ大陸の旅を実現すべく、ロス在住の息子夫婦に相談したところ、ロスから Yellowstone まで往復2,000マイルの大胆な計画を立ててくれた。運転はひげこと私と長男、ナビ兼居眠り探知はそれぞれ妻と嫁とが交代で担当することに。
先ずは El Monte 本社で車両の受け取りから。予めキャンピングカーの概要説明のDVDを日本で観て来たと告げると30分の説明Videoはパス。すぐにレンタルの事務手続きに入ります。何種類かの書類にサインをした後、お世話になる車両とご対面。
デカい! 想像はしていたものの普段使っている全長5メートル、幅2メートとは比較にならず、まるで恐竜です。ネットで調べてみると全長32.1フィート。加えてスライドアウト、使うのは初めてですが居住空間が一挙に広がり車内ですれ違うことも余裕で出来ます。車内外のチェック、El Monte社から供給される食器、寝具などの備品の積み込みを終えていよいよ我々の手元に念願のアメリカンRVが。早速冷蔵庫を点火し庫内を冷やしておきます。
途中、日本食が恋しくなって来た時のために韓国系のスーパーで生鮮品、アジア系の食材を買い込み積み込んで出発。
初日は150マイル程稼いで15号線の Rest Area で一泊。夜明けを待って旅を続けます。
15号線を北上するとカルフォルニア州境手前で左側に巨大な Solar Farm が出現。近未来的な世界が広がります。稼働中の3基と建設中の2基を合わせると国内の原発1基とほぼ同出力とか。 何でもデカいのがアメリカですね。
オートクルーズを60マイル/時にセットし、息子夫婦と二時間毎に運転を交代、順調に進みます。日本の高速道路を乗用車で走る程度の距離/時間をこのデカいRVで実現できるアメリカの道路事情、羨ましい限りです。
ラスベガス中心街を右手に見ながら通過。 金色のビルは Trump Hotel。
アメリカのハイウェーには日本のサービスエリア、パーキングエリアのような施設が全く無いと思い込んでいたが、20-30マイル間隔にあるレストラン、コンビニを併設した大きなガソリンスタンドがその役割を果たしているのと、トイレと小さな公園、ドッグランのみが供えられた公共の Rest Area があり不自由は感じませんでした。
ユタ州のRest Areaでのこと。数台のRVと共に我々ものんびりと休憩していました。
ところがそれまで青空だったのが西の空から黒くなってきました。同時に長男のiPhoneに雷注意報が。
暫くすると バッシ、バッシ ガン、ガンと轟音を立てながらピンポン大の雹が降り始めました。ハイウェーを走っていた車も次々と Rest Area に避難してきます。これを見て急ぎムービーを撮り始める義娘、カメラを車外に向けるひげ。
これとは正反対にバスタオルを持ってマスターベッドルーム、リビングを守ろうとする長男と家内。そう、雹が Sky light を打ち抜き、車内に雨漏りが発生したのです。ひげの65年の人生で初めての巨大な雹です。
隣に停車していたバイクを引いた三重連(?)の大型トレーラーのオーナーと話をすると同じように Sky light 全てが破損したとの事で彼も初めての(良い!)経験だったと笑っていました。 雹が収まってからガムテープで穴を応急処置。
後日、 El Monte 本社に返却する際、その事を説明し修理費を算出して貰うと Sky light 3か所交換で US$150.00 と非常にリーゾナブルな請求額でした。1,000ドル以下の損害額でしたので保険ではカバーされず自己払いとなりましたがあれだけのスペクタクルを 150ドル÷4人=37.5 四千円/人程で経験出来たことの価値の方がずっと高いというのが4人揃っての感想でした。
雹が収まるとうそのように青空が戻ってきましたので旅を続けます。ユタ州の州都ソルトレークを抜けてから15号線沿いの Rest Area を今夜の停泊場所とします。超大型トラックが十数台、RVが数台、乗用車が数台 それぞれ車中泊をしていますので安全と判断しました。その Rest Area で三日目の朝を迎えます。
目的地まではあと200マイル程 午前中には現地に着ける予定ですのでのんびり景色を楽しみながら走ります。
15号線から20号線に入ると風景がさらに牧歌的に!
乗用車を牽引するRV、トレーラーを引く乗用車、自転車を積んだRV。みな思い思いです。
Yellow Stone National Park West Gate のすぐ近く、Grizzly RV Park に4泊5日お世話になります。 一番大きなスペースを借りたこと、ハイシーズンであったことなどから80ドル/泊と RV パークの中でも高めな値段設定でしたが、その分、安全面、設備面では申し分ありませんでした。
この RV サイトには Wifi 設備がありゲストは無料で Internet につながる環境は整っていますが、ハイシーズンで大勢の人がこの小さな町に集まっているためでしょう、昼間、深夜を除き殆どつながりませんでした。 時差ボケを良いことに明け方にネットに接続するひげはかろうじてブログのアップが出来ましたが普通の時間帯の人達にとってはインターネットはつながらないと割り切った方がよさそうです。
売店にはRVで生活するのに最低限必要なものは揃っており、街中へも徒歩圏内(歩いている人はいませんが)なので日本食以外では特に不自由することはないと思います。
300台ほど収容するパークがほぼ満杯でしたが、静かです。 この辺りは RV先進国 皆さんのマナーの良さもも徹底しています。
レンタルした33フィート近いRVでは Yellow Stone 公園内での駐車場での取り回し、順番待ちなどが大変だろうと長男夫婦が小型のレンタカーを予約してくれていましたのでそれで周ることに。 Yellow Stone Air Port にあるレンタカー事務所でフォードを借ります。
West Gate から入りますが、担当のレンジャー、どの車にも笑顔と挨拶で対応しています。 我々の番になり、長男の顔と、パスと一緒にサイン欄の確認のため差し出した私のパスポートの写真を見比べちょっと怪訝そうな顔になりましたが、「It’s me! After 30 years, he will be like the photo!」 と後部座席から私が説明すると 「 Sure ! Enjoy the Park. Have a good day.」 と明るく答えてくれました。 翌日もたまたま同じレンジャーが担当してくれ 「 I remember you.」 とほぼ顔パス。
流石は Yellow Stone National Park 見るもの全て驚きの連続。 詳細は他の方のレポートに譲ることとし、ひげの気に入ったもので他の人はあまりレポートしないであろうもの、ガイドブックにも載っていないもの、これが日本にあったら大きな神社や祠が立ち、安産、子宝、夫婦円満何でもありのご神体??になるのではと思われるものを一つだけ。 中央からは温泉が噴き出しており、近くに住み着いているのでしょうか小鳥が数羽、時々それを飲んでいるのか生えているコケをついばんでいるのか。 何れにせよオッパイにありついているように見えました。 場所はマンモス、アパーテラス 周回道路のほぼ真ん中 Orange Spring Mound のすぐ隣。 男性諸氏、お見逃しなく。
帰路は午前中にRV park をチェックアウトしそのまま出たこともあり、途中、Las Vegas の RV Park で一泊しただけで、翌日お昼にはLAに戻ることが出来ました。 帰路途中もユタ州内だけでも400マイル近くあるなかで変わりゆく風景、すれ違う車、100両以上は優にあると思われる(数えていましたが途中であきらめた)貨物列車等の物流事情等など飽きることはありませんでした。
今回、大型RVを借りて往復2,000マイルを旅しましたが家内と私は丸々一週間息子夫婦と車内で生活するのに当たり、プライバシーの部分をかなり心配していたのですが、車内空間の広さからでしょうか、そんな心配は無用でした。 スライドアウトの効果が大きかったと思います。大きい分取り回しは確かに大変ですが、周りの車もそれなりの配慮をしてくれますし、LA市内を走っても車線の幅が広いのと、それ以上に大きい車が平気で走っていることもあり問題ありませんでした。
また、スピードを除いて運転マナーの良さには脱帽です。どんな場面でも歩行者を見れば必ず止まります。この点は日本からの旅行者は特に注意すべき点だと思います。4ストップの交差点でも同じです。 日本の感覚でこれ位なら行けるだろうは禁物、必ず一旦停止、また自分の番が来ると躊躇わず発進。 順番通りに発進しないと他の車が戸惑います。
数多い貴重な経験を積むことが出来ました。機会を作ってまた大陸を旅したいと考えています。
ひげ@成田