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■イエローストーン国立公園
イエローストーン抜きにしてアメリカ、いや世界の国立公園については語れないだろう。1872年世界初の国立公園となったイエローストーンが、それまでの自然保護の考え方と違い、画期的だったのは「人の手を加えないで保存する」ことを法律で定め、それを実践している点である。例えば自然に発生した山火事に対して消火活動は行わない。山火事も自然のサイクルの一部であるからだ。イエローストーンの主役は、あるがままの豊かな自然の風景とそこに住む野生動物たち。我々観光客は単なる「訪問者」にすぎず、たゆまぬ自然の営みを壊さぬように、このイエローストーンの美しい景観と豊かな動植物・生態系を守っていかなければならない。
そんなイエローストーン観光の際に考慮しなければならないのはその大きさである。約9000平方キロメートル、四国の約半分もの面積を持つというイエローストーンは1日の観光は不可能。イエローストーンの主要な見所は8の字を描くような道路沿いにあるため、少なくとも2日観光の時間をとり、8の字の上の円(アッパーループ)と下の円(ロウアーループ)に1日ずつわけて観光するのがいい。
アッパーループには石灰棚でしられるマンモスホットスプリングス、連なる火山岩の尖塔から流れ落ちる落差40mのタワー滝、野生動物が多く見られるラマーバレーがある。
対してロウアーループにはイエローストーンのシンボルである間欠泉オールドフェイスフルガイザーや鮮やかな色のモーニンググローリープールにグランド・プリズマティック・スプリング、深さ300mの谷底を持つ全長34kmの渓谷・キャニオン、野生動物に頻繁に遭遇するヘイデンバレーがある。
有名どころはロウアーループに集中しているので、1日しか自由な時間がなければロウアーループのみ観光するのもいいだろう。すべての主要な観光ポイントを巡るのであれば少なくとも2日間。ただし道路状況や変わりやすい天候、野生動物との遭遇のチャンスを考慮すると3日間は観光できる時間を確保したい。
給油を終えた我々はイエローストーン国立公園の入り口に到着。通常の入場券は車一台につき30ドルだがグランドティートン国立公園とセットの入場券も販売されておりこちらが50ドルなのでセットの方を購入した。なお入場券は購入後5日後まで有効。その間の出入りは自由だ。
イエローストーンの入り口 グランドティートン国立公園とセット入場券で車1台 50$ 5日間有効
さっそくバイソンに遭遇
まず向かったのはマンモスホットスプリングス。このマンモスホットスプリングスは8の字の左上の部分に位置し、イエローストーン公園入口からは約1時間で行ける観光場所なのだが、我々の行ったこの時期ノリスからマンモスへの道(つまり8の字の上の円の左側あたり)が閉鎖されていた。そのため東側に大きく迂回したルートを取り、マンモスホットスプリングスへ向かった。本来1時間で行けるところが2時間費やす羽目になり、マンモスのあとに立ち寄ろうと考えていたラマーバレーは断念。
■マンモスホットスプリングス
ウエストイエローストーンからは約50マイル、イエローストーンの大自然が織りなす摩訶不思議な代表的な光景の一つ。地下3000m付近までしみ込んだ雨や雪が熱せられた結果、石灰層から溶け出した石灰分が噴き上げられ、8000年もの年月をかけて幾重にもかさなり巨大なデコレーションケーキのような温泉段丘(テラスマウンテン)が造られた。テラスマウンテンは広大で遊歩道を一周するのに約30分かかる。頂上からは現在も温泉が休むことなく流れ続け、テラスマウンテンの形成はいまも続いている。私が訪れた9月後半は湧き出る温泉の量はすくなかったが、パレットスプリングに関しては、まだ水量も豊富でマンモスホットスプリングスの中では最も見応えがあった。
来た道をそのまま2時間かけて戻り、ウエストイエローストーンへ。
■WAGON WHEEL RV CABIN ワゴンウィルRVキャビン
この日の宿泊はWAGON WHEEL RV CABINというRVパーク。出発前に予約依頼をしておいたが返事がなかったのでそのままゴーショー。やはり予約は入っていなかったが、当日予約という形で無事宿泊できた。施設は新しくはないが、受付のおばちゃんが日本に住んでいたことがあるらしく大変フレンドリーで後々いろいろ配慮してもらった。
今回の旅の中で一番思い出深いRVパークかもしれないウエストイエローストーンの中心部から少し離れた場所にあるRVパーク。キャンピングカーの他にキャンプサイトもある。シャワーやランドリーはあるが、売店はなかった。パークフィー68$。
WAGON WHEEL RV CABINの主な設備
・ゲームセンター&ビリヤード
・シャワー&ランドリー
・WIFI(あったが使えなかった)